インバーター選びのポイント

車両用12Vから家庭用100Vに変換する場合使用する機器の出力ワット数（W）も重要なポイントです。

パソコン、ワープロ、ファックス、携帯電話、ビデオカメラ、トランシーバーなど

定格表示の80％程度

テレビ、ラジカセ、ビデオレコーダー、TVゲーム、カラオケ、通信機、電子楽器など

TVは起動電流が大きい為、定格表示の60％程度
他は定格表示の70〜80％程度

電子レンジ、オーブンレンジ、もちつき機、ホットプレート、ジューサーミキサーなど

定格表示の70〜90％程度

冷蔵庫、エアジャッキ、ポンプ、水中ポンプ、エアコン、スポットクーラー、真空ポンプなど

起動電流が大きい為、定格表示の30〜50％

掃除機、扇風機、換気扇、ジューサー、マッサージ機、ACサーボモータ、シェーバーなど

定格表示の70％程度

ドリル、サンダー、グラインダー、鋸、研磨機、ジグソー、芝刈り機など

定格表示の70％程度

炊飯器、湯沸かし器、コーヒーメーカー、ドライヤー、電熱器、ストーブ、半田こて、電機蚊とり機など

定格表示の80〜100％程度

白熱灯、蛍光灯、ハロゲンランプ、メタルハイドライトなど

定格表示の80〜100％程度

すべての電気製品には、消費電力（単位：Ｗ＝ワット）または定格電流（単位：Ａ＝アンペア）が記載されています。インバーター出力容量はＷ（ワット）で表示していますので、電気製品の必要電力がＡ（アンペア）記載されている場合は、Ｗ（ワット）に変換したうえでインバーターを選んで下さい。

Ａ（アンペア）→Ｗ（ワット）への計算式
Ａ（アンペア）数×100（Ｖ）＝Ｗ（ワット）数

インバーターの電源はバッテリーと発電機（オルタネーター）であるため、その仕様によって連続で使用できる電力が変わってきます。

計算式

12Ｖ（乗用車）又は24Ｖ（トラック等）×発電電流×0.8（変換効率）＝連続使用可能電力

参考
2000ｃｃクラス（12Ｖ乗用車）、アイドリング状態　約300〜400Ｗ
3500ｃｃ（24Ｖトラック）、アイドリング状態　約500〜600Ｗ
※ヘッドライト、エアコン、オーディオの使用は考えないものとする。
※シガーライターからの最大容量はフューズが10Ａとなっている為、12Ｖ車で130Ｗ、24Ｖ車で250Ｗが限界と考えて下さい。

オルタネーター発生電流参考値
軽自動車　発電電流40〜60Ａ
1500ｃｃクラス　発電電流50〜70Ａ
2000ｃｃクラス　発電電流60〜80Ａ
2500ｃｃクラス　発電電流70〜100Ａ
3000ｃｃクラス　発電電流80〜110Ａ
※通常計算だと倍の出力値が出ますが、自動車の使用部分も含まれていますので、半分以下の数値で計算をして下さい。
※あくまで参考値です 。

インバーターには正弦波、短形波の2種類の出力波形があります。通常の家庭の交流電圧は正弦波となっておりますが、家電製品の大半は短形波で使用できます。しかし、精密な波形を必要とする機器（マイコン制御）、計測器、医療機器などは正弦波タイプでの御使用を推奨致します。