バッテリーの役割
車はガソリンで動いています。しかし、ガソリンで動く部分は動力部分(走行部分)がメインです。その他の部分の大半はバッテリーの力を借りて動いています。主にモーターと言われる部品です。モーターの部品数は車一台あたり大小約100個以上と言われています。また、ライト類も大小約100個以上あると思います。そのすべてをバッテリーが担っているわけです。
少し考えると分かるのですが、いくらバッテリーが大きくても限りがあります。通常の家電で乾電池使用で連続運転して、2,3年もつでしょうか?答えはNOです。車のバッテリーも同様で通常に使うと数時間でバッテリーは無くなります。皆さんは知らず知らずの内にバッテリーを充電しながら、バッテリーを使用しています。バッテリーと対になっているオルタネータ(発電機)を使って発電しているからです。
オルタネーター(発電機)はエンジンの回転をベルトを介して回して、充電をしています。このオルタネーターがあるので、バッテリーは、バッテリーあがりなどなく、2,3年以上使用出来るのです。さらにバッテリーはエンジン部分の回転を電気的に制御、補助もしています。バッテリーの力で燃費も変わることもあります。
バッテリーあがりとその対処方法
バッテリーあがりには2種類のパターンがあります。一つはバッテリー内の劣化によるバッテリーあがり。二つ目はライト、その他電気負荷によるバッテリーあがり。対処方法はどちらもブースターケーブルを使った始動方法です。
接続順序は
一本目
(1)故障車側+端子
(2)救援車側+端子
二本目
(3)救援車側−端子
(4)故障車側エンジンアース線端子
(取り外し順序は接続順序の逆です)
注意点は救援側は必ずエンジンをかけておくこと
※理由は救済車側もバッテリーがあがった場合、ミイラとりがミイラになるのを防ぐためとでも言っておきましょう。
ここでのよくある失敗。
@逆接続
故障車+端子、救済者−端子に逆接続するとメインのフューズが飛ぶことが多いです。一般のフューズは30A程度ですが、メインフューズは80A、100A等通常の量販店ないものが飛びます。こうなると正常に戻して始動しようとしてもまったく動かなくなります。
A接続が甘い
しっかり接続してあるように見えても、接続不良はよく起きる現象です。修理に行くと「ブースターでつないだのですが・・・」
こんな言葉を聞きます。バッテリーが完全に上がっている場合はバッテリーにも電気が流れ受電しようとするので、結構電気を消費しちゃったりします。ここですることはブースターの挟んでいる鰐口を揺らしてターミナルになじませること。接触を増やすと言う行為です。
Bダイナモ不良(走行中バッテリーランプ点灯)
エンジン始動後バッテリーを外したら止まる場合は間違いなく、発電機の不良によるバッテリーあがりです。この場合はレッカー移動もしくはその場での修理または新しいバッテリー取付け後、修理屋直行をしなければなりません。
C始動系の不良
バッテリーに繋いでも全然かからない場合、始動系の不良も考えられます。ライト類が通常と変わらない点灯をする場合は始動系の不良が考えられます。
Dシフトレバーの位置のミス
こちらはもっと単純なミス。シフトレバーをPかNにしないで始動しようとしている人です。時々RとかDでエンジンを停止して、通常はキーが抜けないのですが、何かの拍子で抜けてしまう時があります。また、シフト解除ボタンを押して、解除した時にまれに、素人さんに言われます。エンジンはP又はNにシフトしておかないと始動しません。また、マニュアル車でもクラッチを踏みこんでおかないと始動しない車とかありますので注意して下さい。整備している我々でも時々やっちゃうミスですけどね。クラッチ踏み込んでスタートとか |